七草

2010年1月19日

1月10日(日)

定例(毎月第2日曜日)のこの日は万葉苑恒例の七草です。

今年も良いお天気に恵まれて、

ボーイスカウト松山第16団(代表小島信治)と共催で実施できました。

この日の奉仕者は18名。

男性は苑内の清掃と松飾の撤去や、フジの剪定をしましたが

ご婦人たちは、朝から七草粥などの調理を担当してもらいました。

七草1

 

七草2

七草3

スカウトは隊員凡そ20名に保護者が加わって総勢40人余り。

スカウトは餅つきが主役で大賑わいでした。

火を焚きもち米を蒸して、杵で餅をつき手で餅まわしする一連の作業は

子供達にはまたとない体験のようでした。

七草4

 

七草5

 

七草6

七草粥に焼き餅を入れ、数々の手作りのおかずが揃って

見事な出来栄えでした。

今年も健やかで幸せ多い年でありますようにと願いながら

皆で楽しくご馳走になりました。

 

なお、この日のミニ講座は梅を詠みました。

「春されば先ず咲く宿の梅の花 ひとりみつや春日くらさむ」

                       山上 憶良 (巻5~818)

護国神社には縁の「飛び梅」がありますので

大宰府縁の「飛び梅」の話もしました。

また、年の初めに因んで、大伴家持

「新しき年の初めの初春の 今日降る雪のいや重け吉事」

                         (巻20~4516)

も取り上げて話しました。

(藤原 茂)

明けましておめでとうございます

2010年1月2日

1月2日(土)

しめ縄

明けましておめでとうございます

元旦に比べて今日は良いお天気です。

朝6時日課のウォークに出ると、昨日見られなかった満月に近い月が煌々と

冬空に輝いていた。今年は珍しく初日の出と満月を同時に拝める予定だったが、

雲が多くて残念でした。

いずれにしても今年もまたよろしくお願いいたします。

 ところで今朝は、暮のミニ講座で話しかけた「乳出のいちょう」について補足します。

銀杏には「乳の木」という別名があります。これは古木になると幹や枝に賊に乳房(ちち)

と呼ばれる鍾乳石のような下垂物ができるからです。

ちち1

 

また、種皮の汁液が乳状であることも理由の一つでしょう。

これができるのは雄株が多いようです。

県下で有名なのは、「内子町小田・西予市城川・新居浜市瑞応寺・大洲市金竜寺・

松野町蕨生」などのものが、県の天然記念物に指定されている。

 苑の銀杏は樹齢不詳。樹高30m余、寝廻り3m余、目通り直径1mで見事な樹形を保っている

ちちしめ縄

 

ところで、28日の日めくり万葉集の評者は聞き漏らしたと話しましたが、

後で作家の元海軍軍人の阿川弘之さんとわかりました。

なるほどと納得改めて感動しました。

銀杏の花言葉は「鎮魂・静寂・荘厳・長寿」とか。

護国の英霊が鎮座ましますこの深遠に、真に相応しい神木です。

また、お互いの心の拠り所としての「心木」として大切に

したいものです。(藤原 茂)

正月準備終わる

2009年12月31日

12月28日(月)

夜来の雨もやんでやれやれ。遅くなるほど天気が回復して作業は順調。

今日の注連縄は県緑寿会会長の井上睦夫さんの手作りです。井上さんには、

かれこれ15年ほど「注連縄作り」の奉仕を受けております。

改めて感謝しております。

今日のミニ講座は「ちち」歌は大伴家持の

「知智の実の父の命 柞葉の母の命 凡ろかに 情尽くして思ふらむ

その子なれやも…」巻19~4164

家持は「防人が悲別の情を陳ぶる歌」をつくっている。

たまたま今朝のNHK「ひめくり万葉集」は評者は聞き漏らしたが、歌は

「父母が殿の後の百代草 百代いでませ 我が来るまで」巻20~4326

で、かつて出征の折の体験を話しておられた。

やはり戦地には新潮版の万葉集を持参しており、

凡そ70年愛用しているとか。父母の家は広島で原爆で被災されたとか。

同じような体験者として感動し、今日の選歌となった。

因みに苑には「ちちの木」(銀杏)があり、神木として注連縄を懸けています。

いずれにしても新しい年が本当に意義のあるよい年でありますように祈っております。

(藤原 茂)

師走の奉仕と正月準備

2009年12月22日

12月13(日)

今年最後の定例奉仕日。

奉仕1

奉仕2

前日までの雨がやみ好天気。

落ち葉が敷き詰められたほどの状況。

たまたま散歩にこられた方から、

「紅葉の絨毯を踏みながらの散歩は最高の風情」と誉めて頂いたが、

これから掃除する身には複雑な気持ち。

それでも、参加者17名ほどできれいに掃除したが、

明日あの方が散歩にこられたら、

如何なことになろうかと心配。

奉仕3

恒例の正月準備は例年通り28日とする。

注連縄等も緑樹会に依頼。

なお、新年の1月10日定例日には、

これも恒例になったボーイスカウトとの、七草粥の行事を共催することとなった。

この日のミニ講座は「オギ」

「葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の 吹き来るなへに雁泣きわたる」

                                作者不詳

苑にあったオギも枯れてしまい、衣山で見つけたものを持参した。

 

最近多忙を極め記載後遅くなりました。

今日は冬至です。柚子湯や冬至かぼちゃが人気。

柚子と風呂の関係は冬至=湯治をかけているとの説があります。

そもそも中国の太陰暦で冬至は暦の基点とされ、

厳粛な行事が行われていました。

元気で師走を過ごし、よい新年を迎えましょう。

(藤原 茂)

万葉苑ボランティア活動について

2009年11月27日

万葉苑のボランティア活動は、毎月第二日曜日午前中お願いしております。

朝9:00頃から始めて、昼食時には「万葉ミニ講座」があります。

お弁当は万葉苑保存会が準備します。

格別の規約は「定例日=第二日曜日」以外何もありません。

定例日は天候に関わらず変更はありません。

参加は何の手続きもなく、時間も全く自由です。

ご都合の宜しいときにお気軽にご参加下さい。

(藤原 茂)