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伊予の地は、記紀・万葉の時代から、朝廷をはじめ、幾多の文化人・歌人が訪れて、道後の温泉に浴し、風光を愛でて詩情を豊かに養い、多くの詩歌が残されています。
なかでも額田王の「熱田津の歌」は、斉明天皇の7年(661)、百済救援のために熱田津に伊予水軍数千艘を集めて、月明の大潮に、いざ出発という時、天応の御心を体した額田王が詠み上げた歌で、充実した気迫、高い格調は古今の絶唱と讃えられています。
ねぶ(ねむのき)
この歌碑は、明治維新百年を記念して建てられました。この歌の雄大清明の気象をもって維新百年を機として新生日本を築く出発としようという願いをこめて、小学生の一円募金を含め、十万人の浄財によって昭和42年11月3日に完成除幕しました。
毎年、5月5日、熱田津歌碑前で盛大な万葉祭りを行っています。
祭典には「額田王」の舞や、古武道の奉納、万葉集の講演、緑陰での楽しい直会(パーティー)も行います。ぜひおいで下さい。