7月11日 万葉苑だより

2021年7月12日

令和3年7月11日

 今日の予報は、「上空不安定・所により雷注意報」が出ていたが、梅雨明けのような好天気に恵まれ、有難いことに参加者も何時ものメンバーが殆んど揃って約20名。

天気も良く参加者の殆どがワクチンの2回接種が終わっており、久し振りにお弁当の会食をしました。

 今日のミニ講座は丁度苑内に咲いている「くれない(べにばな)」を詠んだ。

 紅の花にしあらば 染めつけ持ちて行くべく思ほゆ

  作者不詳 巻11~2827

 この紅の花は万葉苑では長い間欠株になっていましたが、最近小倉さんのお手配で満開の花を見ることができました。

皆さんのお手配のお陰で苑内では凡そ150種中120種の万葉植物が揃ったようです。

なお、今日は隣の一草庵の役員と額田宮司さん達が見えられて、「山頭火の句碑」の建設場所が決められました。

(藤原)

6月26日 万葉苑だより

2021年6月26日

令和3年6月26日

 今日は早朝から松山北倫理法人会の奉仕を頂きました。
早朝の6:30から7:30まで、会長の兵頭栄助さん達51名の奉仕でした。
倫理法人会の奉仕は毎月受けておりますが、今日は特別の奉仕でした。
中には子供さんまで参加され1時間びっしり作業され、お陰で苑は見違えるようにきれいになりました。

実はこの日私は丸山墓地の清掃奉仕の日で、万葉苑は白石豊さんからの報告でした。改めてお礼申し上げます。有難うございました。

 この日万葉苑では見事な蓮の花が開いて、倫理法人会の方々をお迎えしておりました。

万葉には

 「久方の雨も降らぬかはちす葉にたまれる水の玉に似たる見む」

など四首が詠まれています。

当時は「はちす」と呼ばれていましたが、極楽浄土に咲く花として広くなじみの深い花です。

(藤原)

6月13日 万葉苑だより

2021年6月13日

令和3年6月13日

 今日は梅雨の最中の奉仕日。昨夜は結構の降雨。予報では雨模様だったので心配していたが、明けてみれば曇ってはいたが結構な好天気。今日は何時もの顔ぶれ20名ほどの奉仕。梅雨の時期雑草が繁茂していたが、お陰で見違えるようにきれいになった。

 宮内さんがチェーンブロックを持ってこられてムラサキの栽培地造り。かなり大きな石を5個掘り出しての作業。玄人はだしの見事な手腕に感心しきり。

 
 ミニ講座は「あじさい」を詠んだ橘諸兄の歌

 「紫陽花の八重咲く如く弥つ代にを いませ吾が背子見つつ偲ばむ」

の解説を準備していたが、先月同様コロナ感染予防のため昼食を持ち帰りにしたので略式解説となった。

 今日はまた、一草庵の方々や額田宮司が来られて山頭火の句碑の建設場所を決められた。昔一草庵で暮らしていた山頭火が、神社の境内を通って道後温泉に通っていたとの所縁から境内に句碑建立の案が出たらしい。

 宮内さんから夏ミカンの差し入れがあった。器量は良くなかったが中身は上々。何時もながらのご厚意に感謝。

藤原

5月9日 万葉苑だより

2021年5月10日

令和3年5月9日

 今日は風は少々冷たかったが、恵まれた陽春の奉仕日でした。相変わらずのコロナ禍の最中で心配しておりましたが、皆さん変わりなく22名の参加を得ました。
今日も秋川会長が参加されましたが、副会長(額田宮司)と3人で監査結果の報告と総会準備について協議しました。

万葉苑の方はすっかり深縁の季節。
整理・清掃奉仕それぞれお世話になりました。

 私宅で採取・播種したムラサキの苗20鉢を持参し、併せて今日のテキスト「ヌバタマ」に因んで「姫ヒオウギ」の苗も持参しました。これらのポットには無数のケイトウが生えておりこれも楽しみです。
宮内さんは「かには(ウワミズサクラ)」の育成・苗を持参されていました。有難いことです。欠株もおいおい補給されています。

苑内の欅の木に着けているシンピジュームが見事な満開振りを見せていました。
前回同様コロナの感染予防のため弁当は持ち帰ってもらいました。

ところで、私事ですが先月妻を亡くし、いろいろお慰めの言葉を頂き恐縮いたしました。厚くお礼申し上げます。
その際柄にもなく万葉人にあやかって詠んだ歌を恥ずかしながら披露しました。

 ・身の内も間に合わぬまま妻独り臨終迎え往生す
 ・妻愛でし月見草の花一輪も今宵は遂に咲かざりし
 ・コロナ禍で面会禁止の病床を見舞う術なく妻送る
 ・病室へ移るベッドに伏せたまま手を振る姿今も忘れじ
 ・身の内もままならぬまま野辺送りせめて飾らむ花の褥を

(藤原)

4月11日 万葉苑だより

2021年4月11日

令和3年4月11日

 数日来の晴天続きで恵まれた陽春の奉仕日でした。愛媛県も悲しいかなコロナ禍では全国ベース。不要不急の外出や会合自粛の事態に入りました。心配していた奉仕は秋川会長以下24名の参加。しかし、事態に沿って屋外作業は何時もの通り実施し、昼食は弁当持ち帰りにしました。
10時からの休憩時に会長の挨拶とミニ講座を済ませることにしました。
日陰に入ると風が冷たい感じでしたが、万葉の池には沢山のメダカが泳いでおりました。

 今日の秋川会長のご挨拶は土居前会長御夫人からの満中陰のお印として「万葉苑保存会」に3万円のご寄付を頂いた報告がありました。ご厚志に感謝し謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。

 早くも苑内では葉桜の季節。フジ棚には沢山の花房が見えてきました。
ムラサキの苗もたくさん育ち昨年来の株から出た新芽にはムラサキの小さな花が付いていました。

 今日のミニ講座は作者不詳の

 「見渡せば春日の野辺にかすみ立ち 咲き艶へるはさくら花かも」

  (巻10~1872)

でした。

 また、宮内さんと小倉さんの万葉植物の戸籍調査が始まっています。中間調査の結果は、台帳150種の内凡そ120種が残っていました。全国の万葉植物園でも抜群の成績です。現在海藻と栽培困難な種類8種類を除くと23種類が欠株です。その内の1種「モムニレ(ハルニレ)」は奉仕者の井上さんが持参され定植しました。皆さんの手を借りて何とか順次補給したいものです。

 なお、昨日は護国神社の春季例大祭でしたが、コロナのせいで簡素化され淋しいお祭りでした。秋の例大祭は例年通り盛大に挙行できることを祈っております。

(藤原)