2月9日 万葉苑だより

2020年2月11日

令和2年2月9日(日)

今日は早々から戸惑った…

今朝は10時から例年通りの愛媛マラソンが始まる。
それを承知で家を出たが、珍しく腰痛のため少し遅れて家を出た。
何時もの通り城北線に乗り換えのため古町駅で降りたが、城北線は動いていないとのこと!

仕方なく松山市駅へ向かう。

ところが、道後線も規制で不通!!

仕方なく市駅からタクシーに乗り護国神社までと告げると、運転手曰く

「規制で遠回りするが良いか」 と。

不審に思いながらも了解し発車。

運転手の曰く

「マラソンは県庁前を出発し、一番町からロープウエイ下を通って平和通りから196号選に出る。したがって勝山町まで遠回りしなければならん。市内は規制だらけで大混雑! 少しコースを変えれば解決するものを!!」

と大変な権幕。

私はてっきり堀之内から西堀端を出るコースと思い込んでいたので、今朝からの疑問は解けたが、運転手の言う通りようやく合点した。

 
今日の万葉ミニ講座は「やなぎ」

戦時中北支で経験した「柳絮」の話を披露した。

つらい腰痛の話をしたら、白石さんも「ぎっくり腰」だとか。

会員の木野本さんの指導で筋肉強化のストレッチの手ほどきを受けた。

大助かり!!

お互い自愛したいものである。

今日は年中で最も寒い季節の奉仕日で好天に恵まれたが、風は相当冷たかった。

交通規制もあって参加者は少し少なかった。

昼食時は宮内さんの奥さんの手作りのヤーコン料理と大竹さんの漬物が美味しかった。

(藤原)

1月5日 万葉苑だより

2020年1月5日

令和2年1月5日(日)

 今日は令和年代初の奉仕日です。例年この月はボーイスカウトの餅つき会と、私たちの七草粥の会を共催しているため第一日曜日を選んでいます。

ボーイスカウト餅つき

 今年は絶好の好天に恵まれ奉仕者21名。ボーイスカウト松山第16団も小島団長以下40名の参加でした。私たちは護国神社に正式参拝をし、新年の慶賀と英霊顕彰を祈願しました。また、額田宮司から新年のご挨拶を頂きました。元旦から好天に恵まれ参賀者も多かったとか、今日も参賀者が多く駐車場も満杯で何よりでした。

愛媛縣護國神社正式参拝

 ボーイスカウトの餅つきは結構な手つきで行われ。美味しいお餅をご馳走になりました。私たちの七草粥も美味しく仕上がり皆で縁起を頂きました。

七草粥

 
 ミニ講座は「たで」で、歌は

 吾がやどの古幹摘み生し 実になるまでに君を待たむ

  作者不詳(巻11~2759)

でした。

新年に因んで「万葉集に詠まれた新年壽歌」10首も紹介しました。また、「七草粥」についてのメモをお配りしました。

 この後特に宮内さんから「新年所感」がご披露されましたが、万葉苑創設以来の唯一の方だけに貴重なお話でした。
 今日はまた愛媛師友会竹葉先生・八木先生ゆかりの「四川蘭(山路蘭)」を西条の三浦さんに引き継いで頂きました。

ところで、年末にはミニ講座や昼食する場所にテントが張られ快適になりました。関係者の方々に感謝します。

(藤原)

12月29日 万葉苑だより

2019年12月29日

令和元年12月29日(日)

 今日は令和元年年末の特別奉仕の日です。歳末のお忙しい中を三宅県議ご夫妻と後援会有志、瀬川愛媛隊友会長ほか隊友会有志の方など22名のご参加を得ました。
予報は雨模様でしたが曇りで作業がはかどり、苑内はもちろん各慰霊塔が見事に清掃され要所には〆縄も飾られて、お蔭で新年を迎える準備が整いました。

 
 今日のミニ講座は「あずさ」 歌は

 梓弓引かばまにまによらめども 後の心を知りかてぬかも

  (石川郎女:巻2~98)

この歌は久米禅師が石川郎女に求婚した時の贈答歌5首中の1首である。梓の木は今苑内にないので春には何とか植栽したいと思っています。

 今日はまたご婦人方の奉仕でご飯が炊かれ、熱々のさつま汁で寒さも吹っ飛びました。

また、先月小倉さんが昨年の種子だと心配されながら蒔かれた大麦が、揃って芽を出していました。冬景色の苑内に若々し早緑の育っているのは嬉しいですね。

 この9月、広島県府中市の「万葉植物を歩く会:代表・馬場清さん」一行25名の訪問を受けましたが、そのレポートが届きました。会を立ち上げてから数年、研修会としては八回目の行事として来苑されたようでしたが、これまでの実績を61頁の見事なレポートにまとめられ送って頂きました。府中市の上下町は「カタクリの里」で有名な土地だそうで一度見学したいものです。

 今日はまた護国神社からお神酒などを頂き、お互いの正月準備も整ってきます。歳末もいよいよ大詰めです。くれぐれもご自愛の上よい信念をお迎えください。

なお1月5日(日)はボーイスカウトと合同の七草粥の行事の日です。お繰り合わせてのご参加をお願いします。

(藤原)

12月8日 万葉苑だより

2019年12月10日

令和元年12月8日(日)

 今日は定例の万葉苑奉仕日です。晩秋の万葉苑は幸い小春日和に恵まれて絶好の奉仕日でした。苑内の紅葉は少し時期遅れとなりましたが。まだまだ一見の価値ありでした。晩秋・紅葉の万葉苑の風景はいかがでしょうか。

晩秋の万葉苑

 頃は師走、皆さん何かと多忙な歳末にも関わらず16名ほどの奉仕を受けました。殊に三浦さんご夫妻は遠路西条から家族三人でのご参加。毎度のことながら頭が下がります。

 今日は先月に続いて物置小屋の前の、紅葉園の一部の整備。宮内さんを中心にブロックでの区画づくりが進行しておりました。

今日のミニ講座は「ゑぐ(くろぐあい)」 歌は

 君が為山田の沢に恵具摘むと 雪消の水に裳の裾濡れぬ

 (巻10~1839…作者不詳)

正月料理以外には滅多に食べない食材。慈姑の目がよく目立つところから「芽出たい」と縁起を担いでの活用との説が有力。

 ところで、愛媛新聞11月29日付け「てかがみ」欄の「小春の万葉苑」と言う松山市在住の川田百合子さん(88才)の記事が話題になりました。内容は省略しますがいかにも晩秋の万葉苑を楽しんで頂けたかと、味わい深い嬉しい文章でした。そんな話のきっかけで万葉苑にテント張りの小休憩所を構えようと話が弾んでいました。

 今回もまた宮内さんが新産品「パパイヤ」と奥さん手作りの「パパイヤのキンピラ」さらに「パパイヤ料理のレシピあれこれ」の紹介がありました。珍しい野菜や料理に大いに啓発させられました。

青パパイヤ

いよいよ師走。29日には「正月準備作業奉仕の日」です。ご都合のつく方歓迎です。また、明けて1月5日は例年通り「七草がゆ(ボーイスカウト餅つきと合同)」の日です。多数のご参加をお願いします。歳末特にご自愛の上よい年をお迎えください。

(藤原)

11月10日 万葉苑だより

2019年11月10日

令和元年11月10日(日)

 今日は定例の万葉苑奉仕日です。暦の上では昨日立冬を迎えたところですが朝から快晴、風もなく穏やかな晩春日和でした。

 今日は物置小屋の前の、紅葉園の一部を開墾・土壌改良をして縁取りにオタフクナンテンを植え付けました。日当たりがよく各種の万葉花などが植えつけられる予定です。

紅葉園の一部を開墾

 今日のミニ講座は「やまたづ(にわとこ)」で

 君が行き日長くなりぬ山たづの 迎へを行かむ待つには待たじ

  衣通王(巻2~90)

でした。
各地の山野に自生する落葉小低木。髄が太く子供のころこの髄をとって遊んだ記憶がある。接骨木の名の漢方薬があり幹や枝の黒焼きが骨折や打ち身に効くと言われている。この歌は禁断の恋で道後に流刑された木梨軽太子を慕った衣通姫の歌で、兄妹の悲恋物語は松山の姫原に軽之神社と比翼塚に残っている。そっくりの歌で磐姫皇后の

 君が行き日長くなりぬ山たづね 迎へを行かむ待ちにか待たむ

  磐姫皇后(巻2~85)

があるが、「やまたづの」と「山たずね」の違いで意味は全く違う。

この後宮内さんが持参された(雲南百薬・別名オカワカメ)の酢物を試食した。ワカメそっくりで歯切れもよく美味しかった。百薬と言われるくらい栄養価が高く様々な成人病に効果抜群とか。調理はおひたし、酢物・ごまだれ・ドレッシング・味噌汁・肉炒めなど万用向きとか。栽培も簡単と苗を持参され参加社一同来年が楽しみと有難く頂いて解散。

2019111002

(藤原)