8月 万葉苑便り

2019年8月19日

 8月11日(日)は、梅雨のお盆前の大事な奉仕日でした。家事の方も多忙な時でしたが、いつものメンバーが揃い有難うございました。

 この日予定していたミニ講座の題目は「ひめゆり」の「夏の野の繁みに咲ける姫ゆりの 知らえぬ恋は苦しきものぞ 大伴坂上郎女:巻八~一五〇〇」でした。
姫ゆりは大野ヶ原の万緑の中に、真紅のゆりが点在し雅趣豊かなものでしたが今は無理。苑にあった姫ゆりも絶滅。淋しいですね。

 この日出発前に小倉さんから電話があって「今日は苑でできたマクワ瓜の試食を準備します。できればミニ講座は「うり」になりませんか」と。
急いで準備何とか間に合い「うり」を追加。「瓜食めば子供思ほゆ 栗食めばまして偲はゆ何処より来たりしものそ 眼交にもとなかかりて 安眠し寝さぬ 山上憶良:巻五~八〇二」は、反歌の「銀も黄金も玉も何せむに 勝れる宝 子にしかめやも」と共に余りにも有名な歌である。

2019081100

2019081103

奉仕作業は暑さ厳しい中を、15日の終戦記念日祭を前にして、園内と慰霊碑の清掃・供花をした。(藤原)
 

7月 万葉苑便り

2019年7月14日

7月14日 (日) は梅雨の最中の奉仕日でしたが、案の定昨日からの雨模様。
この日、市民大清掃日と重なっていましたが共に中止となりました。

この日予定していたミニ講座の題目は

 「ぬばたまの 黒髪山のやますげに 小雨降りしき しくしく思ほゆ」

   柿本人麻呂歌集 (巻11~2456)

「ヤマスゲ」は一名「リュウノヒゲ」 その実は濃い碧色でビードロと言って女の子が持ち遊び、男の子は竹鉄砲の弾にして遊んだ。
歌は「黒髪山の山菅に、しきりに小雨が降り続いている。あの降りしく小雨さながらに、私はあの人のことを想っている」と。

この五月、新年号「令和」が決定しました。国書の万葉集からの出典という事で話題になり、万葉苑では下記のような説明札を立てました。

新元号「令和」に決まりました。(新元号は二四八番目の元号です)
平成三十一年四月一日、政府は新しい元号を「令和」と決定しました。
「令和」の出典は「万葉集」から引用されました。
元号の出典が日本の書物(国書)となったのは初めてです。
出展となった万葉集の巻五「梅の花の歌三十二首」の序文には、

 初春令月、気淑風和、梅鏡前粉披、蘭珮後香薫

とあります。

読み:初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、
 蘭は珮後の香を薫す。 (大宰府師 大伴 旅人作)
意味:初春のよい月です、空気はよく風は爽やかに、梅は鏡の前の美女が
 装う白粉のように開き、蘭は身を飾った香のように薫っています。

新しい時代が希望と喜びに満ちた良い時代でありますよう願っております。

 平成三十一年四月一日  愛媛万葉苑保存会

愛媛万葉苑 新看板

新元号 令和

(文責:藤原)

愛媛万葉苑保存会 令和元年総会終わる ~新会長決まる~

2019年7月12日

令和元年度の愛媛万葉苑保存会総会は、令和元年7月10日11:00から護国神社旧社務所で開かれました。

総会は土居会長のご挨拶の後、恒例により土居会長が議長となり議事が進行しました。自己紹介の後、平成30年度の事業報告並びに決算報告があり、異議なく承認されました。事業報告の中で「愛媛万葉苑保存会」が3月の県遺族大会の席上、県遺族会会長並びに英霊に応える会々長連名の感謝状を受領したことの報告がありました。

感謝状

続いて今井担当から決算書の説明がありました。以上2議案共に異存なく議案通り承認されました。
続いて令和元年事業計画案と予算案の審議があり、これも原案の通り承認されました。なお、今年度事業として、新年号令和の解説立札を設置したことを報告。
この後、土居会長から会長辞任の申し出があり、事情止むを得ないと了承。会長から後任会長推挙の提案があり、これを諒承し新会長が決定しました。
新会長は南海放送KKの前専務、現同社の常任監査役の秋川啓人(ひろと)氏です。土居会長には13年間の長きに亘ってご指導いただきました。全員で感謝の意を表し全員一致で顧問就任を決定しました。その後、秋川新会長から就任のご挨拶があり閉会しました。
なお、その席で八木理事(万葉苑開設の功労者八木繁一氏ご令孫)から多額の御寄付の申し出があり、秋川新会長が受領し御礼を申し上げ、ご趣旨に沿って大切に活用させて頂くことと致しました。
なお、新会長の秋川さんは「にぎたつ万葉歌碑」の刻字を担当された愛媛の名工大谷伊三郎氏のご令孫です。

総会

(文責・藤原)

6月 万葉苑奉仕

2019年6月10日

令和元年6月9日(日) 晴

定例奉仕日、絶好の五月晴れの好天気に恵まれて参加者は23名。
今日は隊友会の有志の方々の参加をいただき久しぶりの活況。深まってゆく緑の苑は見違えるように清掃されてゆく。
苑内の「ムラサキ」が相変わらず元気に育ちいつの間にか白い種子をつけている。白石さんの話によると、先日長崎からこのムラサキを見に来ていただいたとか。嬉しい話である。万葉植物ではないが「オミナエシ」に対応する意味で栽培している「オトコエシ」が逞しく成長しているのに、肝腎の「オミナエシ」が姿を消し残念。次回補植したい。
いつも通りに苑内の清掃・除草の後のミニ講座は「スゲ、スガ」。菅笠や蓑もはや死語となって久しい。
宮内さんから届けられたヤーコンの苗数鉢。希望者が分配持ち帰る。

参加者:白石、辻内、辻原、石水、河本、山之内(平)、山之内(保)、瀬川、福本、浜口、三浦(夏)、三浦(美)、三浦(光)、明神、平田、三木、二宮、藤原、重松、弓場、小倉、宮崎、ウス井

20190609

(記録:藤原)

5月 万葉苑奉仕

2019年5月15日

令和元年5月12日(日) 晴

定例奉仕日、令和時代早々の万葉苑祭を終えて初めての奉仕日。
予報に反して絶好の五月晴れの好天気に恵まれて参加者は19名。
苑内はまさに滴るような新緑に満ち満ちている。今年は「ムラサキ」が元気に育っており、「ヒトリシズカ」とともに、清楚な花をつけている。
作業はいつもの通り苑内の清掃・除草に精を出す。
ミニ講座は「ぬばたま」講師が「ひめぬばたま」の鉢植えを参考に持参していた。

参加者:白石、竹松、小倉、河本、兵頭、辻内、浜口、石水、重松、三浦(夏)、三浦(美)、福本、山之内(保)、山之内(平)、弓場、藤原、ウス井、瀬川、宮崎

2019051201

2019051202

(記録:藤原)