9月10日 万葉苑だより

2023年9月10日

令和5年9月10日

 今日の天気予報は午後から下り坂で夜は雨の予想。ところが朝のうちはそんな気配も見えず天気良好。その上隊友会(自衛隊OB会)の有志の方の応援を頂きました。
従来のメンバーに比べるとかなり若手のメンバーで大いに力強く感じました。瀬川前会長さんには毎回ご奉仕いただき感謝していましたが、惜しくも急逝されて残念に思っていただけに、有難いことで心から感謝しております。
これまでから参加されていた竹松さんのご配慮にも感謝しております。今後ともよろしくお願いします。

 今日の万葉講座は「かほばな(ひるがお)」。 歌は大伴家持の

 「高円の野辺のかほばな面影に 見えつつ妹は忘れかねつも」

でした。家持が従妹の坂上大嬢に送った歌です。後で妻にした妹です。
今の感覚では「ひるがお」にそれほどの思いを託すのかと不思議です。

 ところで今日の写真は上甲さんの写真です。久しぶりの栃の実も懐かしかったです。

今日の奉仕者は、渡辺 等、本田恵介、猪川菊夫、片伯部考思、井上雄介、竹松慎一、大西健二郎、山之内保行、辻原 實、重松美千代、上甲和由、浜口啓子、弓場 嚴、宮内紘直,丹原克則、中矢 均、小倉ルリ子、河本真孝、白石 豊、藤原 茂 でした。

藤原

8月13日 万葉苑だより

2023年8月14日

令和5年8月13日

 今日からお盆で皆さんお忙しい中、参加者は少ないだろうと出かけました。ところが案外の参加者に驚きながら感謝。

 今日は宮内さんが栽培されていた「うり(あまうり)」を持参され美味しく試食しました。

普通(スーパーなどで)売られているのは皮の黄色いマクワウリです。しかし万葉時代には皮の青い「アマウリ」でした。

宮内さんの説明から、私の郷里丹後で作られていた種子を求め試作されたものです。苑でも小倉さんが試作されていますが少し遅仕立てのようです。
因みに「マクワウリ」は岐阜県の真桑村産が有名でその名が通っているようです。

瓜を詠んだ歌は山上憶良の「瓜食めば子供思ほゆ」でよく知られている歌です。

今日の参加者は、山之内保行、弓場巌、重松美千代、竹松真一、辻原實、木野本忠志、清水和子、石水和子、小倉ルリ子、上甲和由、宮内紘直 河本真孝、白石豊、藤原茂 でした。

藤原

7月9日 万葉苑だより

2023年7月12日

令和5年7月9日

 珍しく今日は夜半から相当の降雨で心配していたら、白石さんから電話で「見合わせたい。今から苑内の水路の点検に行く」とのこと。ご苦労さんですが宜しくとお願いしました。

 今日のミニ講座は家持の

 「春の苑紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ娘子」

です。故郷丹後の亡妻の里は桃の産地。妻の実家の美味しかった白桃の想い出など共に、忘れ難い一首です。
このミニ講座の資料は8月の奉仕日に配布します。

藤原

6月11日 万葉苑だより

2023年6月11日

令和5年6月11日

 今日は雨の予報が出ており奉仕も危ぶまれましたが、夜来の降雨で終わり日中は降雨が無くなり助かりました。お蔭で15名の参加でしたがご苦労さまでした。

 今日のミニ講座は「くれない(べにばな)」の

「紅の花にしあらば衣手に 染めつけ持ちて行くべく思ほゆ」 作者不詳

この歌は旅立の折、別れを惜しんでいる歌である。この歌の前に女性の歌があって、

「かくしつつあり慰めて玉の緒の 堪えて別ればすべなかるべし」

に対する答歌である。

苑にある(紅花)は小倉さんが集めてこられたもので、今が見頃と思って選びましたが、残念見頃は少し過ぎて居りました。
昔は金一匁と紅一匁が等価だったとか。貴重な花だったと言われていた様です。

 また、NHKの朝ドラで万太郎が「たはみづら(ヒルムシロ)」を石板印刷に使うため写生するところがありましたが、これも小倉さんの努力で苑内の池に育っております。

今日の奉仕者は、山之内保行、重松美千代、木野本忠志、弓場 巌、安永教一、浜口啓子、石水吉一、石水初子、三浦 颯、重松美千代、丹原克則、小倉ルリ子、河本真孝、白石 豊、藤原 茂 でした。

(藤原)

5月14日 万葉苑だより

2023年5月14日

令和5年5月14日

 今日は雨の予定で万葉苑奉仕も休みと決めて伊予史談会創立110周年記念式典に出席しました。ところが良い天気で白石さん始め皆さんは万葉苑奉仕活動。皆さんには誠に申し訳ありませんでした。

 ところで5月5日は愛媛万葉祭でした。久しぶりの万葉祭で心配しておりましたが、皆さんのご協力のお陰で大成功。大西会長さんもお喜びでした。殊に八木講師の講話が大変な好評でした。この勢いで万葉苑が発展するよう期待しております。本当にお世話になりました。

(藤原)