平成23年8月25日(水) 14:00~16:00
「新老人の会」愛媛支部の主催による
【 愛・輝きフォーラム <I・MAY>「万葉苑・にぎたつ碑探訪」】
フォーラムの講師は、県生涯学習講師の池田三男氏と
万葉苑保存会の藤原が担当した。
参加者25名はまず、護国神社に正式参拝をした後、
小川宮司の神社の近況などを交えたご挨拶を受け、
その後、池田権禰宜から境内の慰霊碑の説明と
池田三男氏からにぎたつ碑の説明を受け、
続いて万葉苑保存会の藤原が苑内を案内した。
そのあと、西参列殿で両講師による講義が行なわれた。
池田講師は元県立高校の国語教師(元県立今治北高校長)の経験を活かされて、
にぎたつの碑の由来について詳しく興味深い講義をされていた。
特に「額田王」についてのお話が印象に残った。
今回は特別に、この碑文の拓本コピーをお配りした。
この碑の書体は元暦校本からうつしたもので識者からの関心が高いものである。
藤原は、愛媛万葉苑の由来と、万葉集に詠まれた植物についての簡単な解説をしたあと、
「ムラサキ」とムラサキを詠んだ歌についての解説をした。
ムラサキは極めて繁殖が難しいが、
私が今年初めて繁殖に成功したものである。
このあと、「22烈士の碑」(所謂戦犯と言う名の犠牲者。すべて県人)について解説したが、
その内特に私の尊敬している徳本大佐と都子野大尉の遺書についてお話させて頂いた。
参加者も初めて知られた方も多く、関心を深められたようであった。
忘れられようとしている戦争犠牲者への関心の、
更なる広がりを期待したいものである。
私にとっても意義ある8月であった。 (藤原 茂)