11月8日(日)
快晴。この日は保存会ボランティアの定例日。参加者18名。
今日のミニ講座は、アベタチバナ(くねんぼ)とその歌
吾が妹子に逢へず久しもうましもの
阿倍橘の蘿むすまでに 作者不詳(巻11~2750)
苑内のアベタチバナ(くねんぼ)は、
「八木先生が熊本から取り寄せられた貴重品」
との記録があり、珍しいみかんです。
ところがこの度、そのいきさつが判明しました。
先日遺族会館で、元果樹試験場長の三好さん、
元温泉青果農協常務だった池ノ上さんとの話の中で、
八木先生から頼まれた池ノ上さんが熊本から取り寄せられたもの
と分かりました。
今日は、田道間守が、時の帝 垂仁天皇から
常世の国から不老長寿の薬【非時香果】を持ち帰るよう命を受けたが
持ち帰ったときには既に天皇は崩御されていた。
田道間守は御陵の前で「オラビ泣き死んだ」、という話をしました。
昔は唱歌に「田道間守の歌」がありまた。
【非時香果(ときじくののかぐのこのみ)】こそ、
アベタチバナ(くねんぼ)のことです。(タチバナなどの異説もある)