12月28日(月)
夜来の雨もやんでやれやれ。遅くなるほど天気が回復して作業は順調。
今日の注連縄は県緑寿会会長の井上睦夫さんの手作りです。井上さんには、
かれこれ15年ほど「注連縄作り」の奉仕を受けております。
改めて感謝しております。
今日のミニ講座は「ちち」歌は大伴家持の
「知智の実の父の命 柞葉の母の命 凡ろかに 情尽くして思ふらむ
その子なれやも…」巻19~4164
家持は「防人が悲別の情を陳ぶる歌」をつくっている。
たまたま今朝のNHK「ひめくり万葉集」は評者は聞き漏らしたが、歌は
「父母が殿の後の百代草 百代いでませ 我が来るまで」巻20~4326
で、かつて出征の折の体験を話しておられた。
やはり戦地には新潮版の万葉集を持参しており、
凡そ70年愛用しているとか。父母の家は広島で原爆で被災されたとか。
同じような体験者として感動し、今日の選歌となった。
因みに苑には「ちちの木」(銀杏)があり、神木として注連縄を懸けています。
いずれにしても新しい年が本当に意義のあるよい年でありますように祈っております。
(藤原 茂)