3月13日 万葉苑だより

2022年3月13日

令和4年3月13日

 今日は気温20度の予報通りの春日和。彼岸桜やつばき緋寒桜も咲いていました。今日の参加者は24名久しぶりに皆さんの顔が揃って賑やかでした。

 今日は初めに万葉苑保存会の新会長に南海放送(株)代表取締役社長の大西康司さんが選任されたことを報告した後、5月5日の恒例「愛媛万葉祭」の実施についての意見を伺いました。ご意見としては「2年休んでいるので実施したいが、コロナ禍の模様を今暫く見てみよう」と言うことで暫く保留なりました後日検討のうえで決定します。

ミニ講座は「すみれ」で

 「山ぶきの咲きたる野辺のつぼすみれ この春の雨に盛りなりけり」

  高田女王(巻8~1444)

でした。

すみれは種類が多く判別が結構難しいです。

 苑内の「むらさき」の株から新芽が覗いており、「じゅんさい」の新芽も広がり始めていました。今日は宮内さんから里芋の差し入れがあり、苑内の「くねんぼ」も収穫し有難く頂いて帰りました。間もなく春のお彼岸。月日の流れの速いこと。年の故でしょうか…

藤原

12月13日 万葉苑だより

2020年12月13日

令和2年12月13日

 今日のテーマは「あべたちばな(くねんぼ)」

  吾妹子に遭わず久しも 甘美物(うましもの)安倍橘の 苔生すまでに

   作者不詳 巻11~2750

でした。

「クネンボ」は古くは珍果として暖地で栽培されていましたが、最近は殆ど見当たりません。
11月山口大学から依頼されて見本に枝葉を届けたところです。

苑の「クネンボ」は40年位前に、当時の温泉青果農協主任技師の池ノ上さんを通じて熊本から導入されたものです。甘美物(うましもの)とされていますが、試食してみますと酸が強いですがまずまずの味でしょうか。さすがに現在のミカンの先祖らしさはありました。これを常世の国から持ち帰った田道間守は菓子の神様(菓祖)として各地で祀られています。
道後の湯神社の境内にも豊岡の吉田神社の分社として祀られております。


 
 ところで師走も半ばを迎え、苑内は見事な紅葉に包まれてまさに錦繍の絶好機。今年の紅葉は格別の感です。この中、山之内平定さんの力作で新しい掲示板が設置されました。掲示板と言えば、これまでも小倉さんや大竹さんによる「万葉の花」の力作が展示されてきました。これからますますその機会が増えてくることでしょう。趣味のある方もどうぞ出品してください。


 
今日はまた新年を控えて、河本さん、山之内さんから立派なカレンダーを頂きました。また、丹原さんから愛宕柿、宮内さんからはヤーコンを頂きました。皆さんのいつも変わらぬご奉仕にも併せて感謝申し上げます。有難うございました。

(参加者:白石、辻内、ウス井、大竹、上甲、小倉、安永、辻原、山之内(保)、山之内(平)、瀬川、藤原、浜口、村上、重松、丹原、宮﨑(小)、宮﨑(悠)、竹松、河本、井上、弓場、宮内)

(藤原)