10月13日 万葉苑便り

2019年10月15日

令和元年10月13日(日)

 今日は定例の奉仕日。台風一過の上天気で心地よい日の筈が、台風19号の被害が広範囲に大きな災害をもたらしたとか。心からお見舞い申し上げます。
以前は豊後水道や紀伊水道は台風銀座と言われていましたが、最近は少し事情が変わってきました。しかし油断大敵、災害対策には普段から心掛けましょう。

 今日のミニ講座のテーマは「ひし」巻7~1249人麻呂歌集の
「君がため浮沼の池の菱摘むと 我が染めし袖濡れにけるかも」
苑には現在「ひし」がありませんが、近く補植します。子供のころ食べた記憶を話すと同じような経験を持った人が数人おられました。
 今日は併せて先日担当した遺族会研修会の講座「改元と万葉集」に関わるメモを紹介しました。改元の理由4項目。万葉仮名と万葉集。四書五経。漢字・国字。年号換算等など。

万葉集と改元メモ

 ところで、今日の昼食は伊予自慢の「芋焚き」ご婦人方の成果に感動。配られた飲み物に色がついている(日本酒でなくお茶のせい)とジョークが出るほどの美味。感謝・感謝。ところが、昼食時にたまたま台風の余波か、強風に日除けのブルーシートがあおられひと騒ぎ。この時間この距離に余波とは?

芋炊き

 今日はまた、気になっていた楠の大木の枯れ枝、宮内さんと河本さんにより無事除去して頂きました。満が一車や人に落ちたらとあんじておりましたがほっと一安心。上甲さんとウス井さんの池の掃除もご苦労さまでした。
 松山の地方祭や護国神社の秋の例大祭も無事に終わり、一気に秋も深まって行き落葉に悩まされる頃となります。くれぐれもご自愛を祈ります。

(藤原)

9月9日~10日 万葉苑便り

2019年9月11日

9月9日(月)

 今日は広島県府中市上下町の万葉集研究団体有志の方々25名が、愛媛万葉苑の視察に来苑されました。代表の馬場清さんから予め連絡を頂いておりましたので、お迎えして苑内を案内いたしました。

2019090901

 幸い昨日発見した「ナンバンキセル」を紹介し、白い実を結んでいる「ムラサキ」や「ジュンサイ」を見て頂きました。「にぎたつ碑」の前では一同揃って記念撮影もありました。

2019090902

 案内の途中いろいろの方からお話を伺いましたが、バスの車中でいろいろ勉強会をされて来られたようで皆さんの博識に感心しました。中でも水上さんは万葉植物の実物見本を持参されており、また別に「ムラサキ」に詳しい方もおられ恐れいりました。
 水上さんの見本「ひし」は苑にありませんので私宅の水槽に挿し木しましたので楽しみです。ともかくも久しぶりに楽しいひと時を過ごしました。
 たまたま松山百店会発行の「松山百点」の今月号に愛媛ゆかりの万葉歌特集があり、隣接の一草庵の記事もありましたので、急遽手配して各人にお配りできました。上下町には「カタクリ」の集団自生地もあるとか、これからの交流を楽しみにしております。

9月10日(月)

 この日は愛媛県遺族会・英霊に応える会共催の「青年部・婦人部合同研修会」が開催され、講師として「万葉集と新元号令和」について話させて頂きました。内容は ①愛媛万葉園の由来 ②元号とは ③改元について ④出典万葉集について ⑤令和について などでした。200名余りの熱心な会員に気圧されながら、なんとか責任を果たしました。いつもながら準備に欲張り過ぎて消化不良気味でしたが、新元号のお蔭で万葉苑や万葉集も世に出て良い機会に恵まれました。

(藤原)