8月13日 万葉苑だより

2023年8月14日

令和5年8月13日

 今日からお盆で皆さんお忙しい中、参加者は少ないだろうと出かけました。ところが案外の参加者に驚きながら感謝。

 今日は宮内さんが栽培されていた「うり(あまうり)」を持参され美味しく試食しました。

普通(スーパーなどで)売られているのは皮の黄色いマクワウリです。しかし万葉時代には皮の青い「アマウリ」でした。

宮内さんの説明から、私の郷里丹後で作られていた種子を求め試作されたものです。苑でも小倉さんが試作されていますが少し遅仕立てのようです。
因みに「マクワウリ」は岐阜県の真桑村産が有名でその名が通っているようです。

瓜を詠んだ歌は山上憶良の「瓜食めば子供思ほゆ」でよく知られている歌です。

今日の参加者は、山之内保行、弓場巌、重松美千代、竹松真一、辻原實、木野本忠志、清水和子、石水和子、小倉ルリ子、上甲和由、宮内紘直 河本真孝、白石豊、藤原茂 でした。

藤原

8月8日 万葉苑だより

2021年8月9日

令和3年8月8日

 今日も快晴、猛烈な暑さが続いており、コロナ禍の中大変な世の中。「8月や8日9日15日」言うまでもなく広島・長崎の原爆、終戦記念日を詠んだ句だが生涯忘れられない月である。
夕方は雨の予報。待ちに待った雨である予報を期待している。
今日も隊友会の新顔も見えて21名。暑い中恐縮である。

 今日のミニ講座は

 「瓜食めば子供思ほゆ 栗食めばまして偲ばゆ ~」

の「うり」。「うり…マクワウリ」多くの資料は「マクワウリ」を充てているが、万葉当時の「うり」は今の「甘瓜」だったのではないか。
苑で栽培しているのは丹後地方(京丹後市)で栽培されている「甘瓜」で黄色くならない。この春丹後から取り寄せたもの。

今日は偶然にも宮内さんが自家で栽培されていた(うり)を持参されており、試食までしてもらった。熟期が少々早かったが好評。これを糠漬けにすると最高。

今日は愛媛も新型コロナの感染が増加しており、会食を中止し弁当は持ち帰っていただいた。早く普通の事態に戻ってほしいものである。

今日はオリンピックの最終日で今夜は閉会式。菅総理を始め関係者・選手の皆さんに満腔の感謝の拍手を送りたい。続いてのパラリンピックも盛会裡の開催を念じたい。

(藤原)

8月 万葉苑便り

2019年8月19日

 8月11日(日)は、梅雨のお盆前の大事な奉仕日でした。家事の方も多忙な時でしたが、いつものメンバーが揃い有難うございました。

 この日予定していたミニ講座の題目は「ひめゆり」の「夏の野の繁みに咲ける姫ゆりの 知らえぬ恋は苦しきものぞ 大伴坂上郎女:巻八~一五〇〇」でした。
姫ゆりは大野ヶ原の万緑の中に、真紅のゆりが点在し雅趣豊かなものでしたが今は無理。苑にあった姫ゆりも絶滅。淋しいですね。

 この日出発前に小倉さんから電話があって「今日は苑でできたマクワ瓜の試食を準備します。できればミニ講座は「うり」になりませんか」と。
急いで準備何とか間に合い「うり」を追加。「瓜食めば子供思ほゆ 栗食めばまして偲はゆ何処より来たりしものそ 眼交にもとなかかりて 安眠し寝さぬ 山上憶良:巻五~八〇二」は、反歌の「銀も黄金も玉も何せむに 勝れる宝 子にしかめやも」と共に余りにも有名な歌である。

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奉仕作業は暑さ厳しい中を、15日の終戦記念日祭を前にして、園内と慰霊碑の清掃・供花をした。(藤原)