3月9日 万葉苑だより

2025年3月12日

令和7年3月9日

 今日は晴れて少しは春らしい陽気になった。参加者も15名と有難いことです。今日はまた、恒例による第56回目の万葉祭の相談をしました。恒例に準じて5月5日に実施すること。準備は白石さんと弓場さんを中心にお願いすることに決定。なお会費は一般3,000円、ボランティア会員は1,500円とするなどを決定しました。

 また、当日の公講演講師は坂の上の雲ミュージアムの前館長石丸耕一(学芸員)さんの「秋山好古対象の言動(假題)」に決まったことを報告しました。また、懸案になっていたボランティア保険についても4月から加入すること。一人当たり年間費は350円を万葉苑保存会が負担することを協議しました。

苑内では「梅やミツマタ、椿寒桜」などが咲いてすっかり春めいていましたが、陽陰の風はまだまだ冬の感じでした。

今日のミニ講座は「せり」でした。

 「丈夫と思へるものを太刀佩きて 可尓波の田居に芹子ぞ摘みける」

  薛妙観命婦(巻20~4456)

でした。

芹も今は栽培されているが、幼かった頃の、清冽で冷たいせせらぎに生えた若芽の美味しさを思い出しておりました。

今日の参加者は、石水吉一、石水初子、浜口啓子、弓場 巌、山之内保行、上甲厚志、上甲和由、宮内鉱直、安永教一、重松美千代、大西健二郎、小倉瑠璃子、河本真孝、白石 豊、藤原 茂 でした。

(藤原 茂)

9月13日 万葉苑だより

2020年9月13日

令和2年9月13日

 台風後の奉仕日は不安定な天気予報でしたが、朝パラリと小雨があっただけで天気は回復。時折は秋らしい風もあり好天のお陰で18名の参加。

 今日の万葉ミニ講座は「セリ」。セリと言えば早春のもの。季節はずれの感がするが、実は愛媛万葉苑の万葉植物目録には150種採用されていますが、アザサを加えて151種となっています。たまたまその二巡目の最後に当たったのがセリでした。ミニ講座も都合302回目となりました。単純に計算しますと35年と2か月になります。あたかもこの日は私の95回目の誕生日。よい記念になりました。

 セリの歌は

  「丈夫と思へるものを太刀偑きて かにはの田井に芹子ぞ摘みける」

  巻20~4456…薛妙観命婦

これは橘諸兄が薛妙観命婦に贈った「芹と歌」に対する返歌です。おどけて感謝の気持ちを贈った歌です。

 今日は丹原さんが苑の中央にある五葉松の剪定をされていました。一寸した手入れで見事な形になりました。優れた技術に感心しておりました。

(参加者:白石、大竹、小倉、河本、上甲、井上、辻原、村上、浜口、辻内、宮﨑(さ)、宮﨑(ゆ)、藤原、丹原、重松、宮内、安永、瀬川)

 (藤原)